はじめまして!
薬局で薬剤師をしている やまち です
突然ですが皆さんは
「最近の不調を何とかしたい」
「薬膳に興味はあるけど難しそう」
「身近な食材で健康になれたら」
といった悩みはありませんか??
この記事を最後まで読めば
- 自分の体質
- いまの自分に合った食材
- オススメ食材の主な効能
がわかるようになるので
カンタンに薬膳を日常に取り入れることができます!!
薬膳とは
超高齢社会のなか、どうせなら元気に長生きしたくないですか?
薬膳を実践していけば、いつまでも若々しく過ごすことができます!
なぜなら薬膳は、病気になる前の不調の段階で改善を図り
病気を防ぐという予防医学だからです
ちなみに「疲れやすい」「だるい」といった、病気ではないが健康でもない状態
のことを未病といいます
未病の症状や体質に合った食材を選んで作り、心身の調子を整える
いわばオーダーメイドの料理が薬膳なのです
つまりスーパーで手に入る食材も、コンビニのお惣菜も、普段の外食ですら
自分に合ったものであれば薬膳となるわけです!! ※やまち的解釈
体質判断チェック
それではさっそくチェックリストであなたの今の体質を判定していきましょう!
あてはまる項目が最も多いタイプが現在の体質です
ちなみにやまちは気虚、血虚タイプでした
気虚タイプ
- 食が細く胃がもたれやすい
- だるく疲れやすい
- 朝起きづらい
- 動機や息切れがする
- 軟便気味で下痢しやすい または 便秘してもお腹が張らない
- 話し声が小さい
- 舌色は淡く、舌のふちに歯の跡がつきやすい
気滞タイプ
- 偏頭痛がよく起きる
- イライラし怒りっぽい
- 不眠傾向がある
- 生理不順、生理痛が強い
- のどやみぞおち、胸、脇腹がつかえたり張ったりする
- 胃やお腹が張り、ゲップやガスが多い
- 顔色や爪の色が白く、ツヤがない
血虚タイプ
- 抜け毛・白髪が多い
- めまいやふらつきがある
- こむらがえりを起こしやすい
- 肌にツヤや潤いがない
- 目がかすむ
- 立ちくらみがする
- 爪が白っぽく、薄くて割れやすい
血瘀タイプ
- 体が重く、だるい
- 肩こりや頭痛がある
- 動悸や不整脈がある
- 下肢の静脈瘤が目立つ
- 生理不順や生理痛が強い
- シミ、そばかすが多い
- 舌は紫色に近く、黒いシミや舌下の静脈が太い
水毒タイプ
- 梅雨時や雨の日に体調を崩しやすい
- お腹を押すとポチャポチャと音がする
- 乗り物酔いしやすい
- のどが渇き、冷たいものを欲しがる
- 顔や手足がむくみやすい
- 夕方になると熱っぽくなる
- 寝汗をよくかく
津液虚タイプ
- 頭や体が重い
- 肌は脂性で吹き出物が出やすい
- のどが渇きやすい
- 顔が紅潮しやすい
- 目が充血しやすい
- 尿の色が濃く、少量である
- 便秘しやすい
気虚タイプのオススメ食材
「気」とは体を動かす生命のエネルギーのようなものです
この「気」が不足した状態が気虚です
気虚にオススメの食材は
◆もち米・・・平性 甘味
糖質だけでなく、ビタミン・亜鉛を含み美容や老化防止にも効果的
◆納豆・・・平性 甘味
心筋梗塞や高脂血症の予防が期待できる。
胃の粘膜を保護する働きもあり
◆牛肉・・・温性 甘味
免疫機能を高め、脳神経の働きを活性化させる。
体を温めるスタミナ食材で、貧血予防にも有効。
◆鶏肉・・・温性 甘味
やわらかな肉質で胃腸の弱い方に〇
鶏肉のたんぱく質は脂肪肝を予防する働きが認められている。
手羽に含まれるコラーゲンは髪やお肌の老化を防止する
◆鶏卵・・・平性(黄身) 微寒(白身) 甘味
五臓を補い機能を高めるため、どんな体質にも合う。
胃腸の弱い方にもオススメ
◆ウナギ・・・平性 甘味
疲労回復、感染症や胃潰瘍などの予防・改善作用。
視力低下の予防。胃腸の粘膜を保護。
◆かぼちゃ・・・温性 甘味
滋養強壮、疲労回復、活性酸素除去、風邪予防、血流改善、便秘予防
◆ねぎ・・・温性 辛味
風邪予防、冷え性改善、疲労回復。
腰痛・肩こりにもオススメ
◆ニンニク・・・温性 辛味
風邪予防、疲労回復や滋養強壮、発汗、利尿、整腸、殺菌、
血圧降下、下痢止め、動脈硬化予防
気滞タイプのオススメ食材
「気」がスムーズに流れない滞った状態を気滞といいます
運動不足やストレスも気の巡りを悪くします
気滞にオススメの食材は
◆ホタテ・・・平性 甘味 鹹味
体を潤す機能があり、ドライアイ、乾燥肌、口の渇きに〇
ホットフラッシュの鎮静化効果も期待できる
◆アサリ・・・寒性 鹹味
貧血や低血圧の方、妊産婦にオススメ。
動脈硬化予防にも有効
◆シジミ・・・寒性 甘味 鹹味
黄疸と二日酔い解消効果
◆苦瓜・・・寒性 苦味
熱中症、口内炎予防
◆柚子・・・温性(皮) 涼性(実) 酸味
皮は気の巡りを良くし、
実(果汁)は胃腸の働きを整える
◆ミント・・・涼性 辛味
熱風邪による頭痛やのどの腫れ、痛みに有効。
頭や顔のほてり、目の充血にも効果的。
血虚タイプのオススメ食材
東洋医学における「血」は血液そのものを指すほか
全身に栄養や潤いを与えたり、血流をよくする循環の意味も含みます
そんな「血」が不足した状態を血虚といいます
血虚にオススメの食材は
◆イカ・・・平性 鹹味
疲労回復、コレステロールの低下、美肌、貧血予防
◆うずら卵・・・平性 甘味
貧血を予防する葉酸、ビタミンB12、鉄分は
同じ重さに換算すると鶏卵の1.7~5倍も高くなる。
◆小松菜・・・温性 甘味
血の巡りを良くする作用。便秘解消。
心を安定させる作用。イライラしやすい方にもオススメ
◆セロリ・・・涼性 甘味 辛味
高血圧や脂質異常に効果あり。生理不順や更年期障害にも有効。
疲労回復、のぼせや体のだるさ、不眠にもオススメ
◆にんじん・・・平性 甘味
目の働きを高め、皮膚や粘膜を健やかに保つ。
がん予防の効果や血流促進、胃腸の働きを高め老化防止に期待される。
血瘀タイプのオススメ食材
血瘀は血液の巡りが滞って、体の各所に栄養を与える機能が低下した状態です
「血」を動かすには適度な運動や体を冷やさないことです
血瘀にオススメの食材は
◆ウナギ・・・平性 甘味
疲労回復、感染症や胃潰瘍などの予防・改善作用。
視力低下の予防。胃腸の粘膜を保護。
◆タコ・・・平性 甘味 鹹味
コレステロールの分解・排出を促し、
肝機能強化、疲労回復、視力低下の予防に有効。
口内炎や肝臓病予防にも〇
◆にら・・・温性 辛味
肝臓や胃腸の働きを活発にし、エネルギー代謝を高める。血液サラサラ効果。
免疫力や抵抗力をつけ、生活習慣病予防にも役立つ。
◆しいたけ・・・平性 甘味
コレステロールの低下。動脈硬化や高血圧の予防、改善。
疲労回復、不眠症改善、免疫力を高める。
◆桃・・・温性 甘味 酸味
胃腸を温め、血の巡りを促進する。
老廃物の排出を促し、老化防止にも効果的。
◆梅・・・平性 酸味
血流を良くし、疲労回復、整腸作用、活性酸素除去作用、老化予防が期待できる。
◆アボカド・・・涼 甘味 酸味
便通改善、疲労回復、肝機能UP
水毒タイプのオススメ食材
「水」は涙や唾液などの素であり、皮膚や粘膜を潤し
関節などの動きを滑らかにします
しかし血管外に出ていける性質のため
皮膚や関節内にとどまり、むくみの原因になります
この滞った「水」を水毒といいます
水毒にオススメの食材は
◆羊肉・・・温性 甘味
筋肉や内臓を増強するパワーがあり、気を補う作用がある。
脂肪を燃焼するのでダイエット、肥満による脂質異常や
糖尿病などの生活習慣病予防に効果的。冷え性にも有効。
◆コイ・・・平性 甘味
栄養が高い。利尿作用が高く、むくみの特効薬。
◆牡蠣・・・平性 甘味 鹹味
疲労回復、強壮作用、視力回復、コレステロールの低下、アンチエイジング。
味覚障害の予防。豊富なミネラルが美肌へと導く。
◆シジミ・・・寒性 甘味 鹹味
黄疸と二日酔い解消効果
◆クラゲ・・・平性 鹹味
余分な体の熱を取り、むくみや血行促進、高血圧などに良いとされる
◆とうもろこし・・・平性 甘味
便秘解消やダイエットに効果的。
冷え体質やむくみの気になる方にもオススメ。
◆くるみ・・・温性 甘味
中国では髪を黒くし、肌を潤し、便秘を改善するといわれている。
高脂血症の改善、老化防止、精神安定、動脈硬化の予防。
◆山芋・・・平性 甘味
滋養強壮に有効。胃腸を丈夫にし、体を潤す。
水分代謝改善や美容にもオススメ。
◆キャベツ・・・平性 甘味
胃や十二指腸潰瘍の予防、治療に効果あり。
疲労回復や便秘にも〇
津液虚タイプのオススメ食材
東洋医学では「水」のことを「津液」ともいいます
この「水(津液)」が不足した状態が津液虚です
辛いモノや脂っこいモノ、お酒、たばこは水分を消耗するので
控えるようにしましょう
津液虚にオススメの食材は
◆豚肉・・・平性 甘味 鹹味
疲労回復や貧血、肌荒れの改善、気持ちを静める作用
◆ホタテ・・・平性 甘味 鹹味
体を潤す機能があり、ドライアイ、乾燥肌、口の渇きに〇
ホットフラッシュの鎮静化効果も期待できる
◆スッポン・・・平性 甘味
滋養強壮、精力増強。肝臓や腎臓の機能を高める。
動脈硬化や脳梗塞、心臓病の予防が期待できる。
◆黒豆・・・平性 甘味
肝臓、腎臓の働きを助けるためアンチエイジングに効果的。
利水作用がありむくみにも〇
◆長芋・・・平性 甘味
滋養強壮に有効。胃腸を丈夫にし、体を潤す。
水分代謝改善や美容にもオススメ。
◆ぶどう・・・平性 甘味 酸味
気と血を補う作用があり、肺を潤し、イライラの解消に効果的。
抗酸化作用が老化予防に期待できる。
◆緑茶・・・涼性 苦味
尿の出を促進して、体内の毒素を分解する。
視力回復、イライラの解消、消化不良改善。
まとめ
いかがでしたか?
今のあなたに必要な食材はわかりましたでしょうか?
冷蔵庫をのぞいてみて、オススメ食材がありましたら
ぜひ今日の夕ご飯に取り入れてみてくださいね!
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