こんにちは!
薬局で薬剤師をしている やまち です
冷え性つらいですよね。皆さまは以下のような悩みをお持ちじゃないですか?
- 手足が冷えすぎて痛い
- 毎年しもやけになる
- 風邪をひきやすいし、長引く
たくさん着込んだり、マッサージするのもいいですが
一番効果的なのは体をあたためて、冷えにくいカラダを作ることです!
この記事を読めば、体の中から冷えを解消する食材がわかるようになるので
冷えを根本から解決することができますよ!
冷えは万病の元といわれる理由
冷え性を改善する食材をご紹介する前に、まずは冷えをそのままにしておくと
どうなるのかについてカンタンに説明させてください。
なぜなら冷え性である危機感を高めることで、解決するための行動につながるからです!
◆冷えはホルモンバランスを乱す
卵巣には、女性ホルモンを分泌する大事な働きがあります。
赤ちゃんの元となる卵を育てたり、子宮の働きを助けて生理の周期を整えたり、
肌の若さを保ったり、”卵巣パワーは女性の若さのバロメーター”といわれるほど
女性のキレイと元気に欠かせない役割を担っています。
冷えが原因で卵巣の血流が悪くなると、卵巣パワーも弱くなって女性ホルモンが乱れ
月経痛や月経不順を引き起こします。また妊娠しにくい体質になることも。
卵巣や子宮に十分な血が行き渡るよう、体質を改善することが大切です!
◆体の冷えは心の冷えにつながる
体が冷えると生命エネルギーも滞りやすくなるため、
心のエネルギーの巡りも悪くなり、ストレスを受けやすくなったり、
精神的な疲れを引きずるようになったりします。
そのため「やる気が出ない」、「根気が続かない」、「眠れない」といった
心のトラブルが起きやすくなります。ひどくなると気分が憂鬱になり
「落ち込みやすい」、「思い悩みやすい」といった不安定な心の状態に
つながることも。
体の不調だけでなく、心のケアもしていきましょう!
◆冷えると代謝が悪くなる
代謝とは体の古いものを捨て、新しいものを作り出す力のことです。
体が冷えることで代謝が低下すると、食べたものをエネルギーとして
燃やすことができず、脂肪として体にたまってしまいます。そのため
「食べないのに太る」、「食べる量は同じなのに以前より太りやすくなった」
ということも多くなります。
冷えはまさに体重が気になる女性の大敵といえるでしょう。
冷えタイプチェックシート
冷え性改善のために大切なのは、自分の冷えの原因について知ることです。
チェックリストで自分の冷えのタイプを知って、自分に合わせた養生法を
実践していきましょう!
◆パワー不足冷え
胃が弱かったり、新陳代謝が低下しているため、
熱を作り出すことができないタイプです。
- 寒がりである
- お腹と手足が冷える
- 疲れやすい
- 消化が悪くもたれやすい
- 下痢しやすい
- 顔色が白っぽい
- 風邪をひきやすい
- やる気が起きない
- トイレが近い
- 代謝が悪い
◆血不足冷え
体をあたため、栄養を送る「血」が足りなくなり
末端が冷えるタイプです。
- 手足の先や太ももの内側が冷える
- 顔色が悪くツヤがない
- 眠りが浅い
- 目がかすむ
- しもやけやあかぎれになりやすい
- めまい・立ちくらみがある
- 月経の周期が遅れがち
- 皮膚が乾燥気味
- 髪がパサつく
- 爪がもろい
◆ストレス冷え
ストレスや緊張が続き、血液の巡りが悪くなって冷えるタイプです。
- 顔がほてるのに手足が冷える
- イライラしたり、緊張しやすい
- ストレスが多い
- 気がめいる
- 体重の増減が激しい
- 下痢、便秘を繰り返す
- 眠れない
- お腹が張る
- 生活が不規則になりやすい
- ゲップが出やすい
◆ドロドロ血冷え
血液がドロドロしているため、流れが悪くなり冷えるタイプです。
- 腰回りが冷えやすい
- 冷房が苦手
- 肩こりや頭痛がある
- 血管が浮き出て見える
- 月経痛がひどい
- シミ、あざができやすい
- 肌荒れしやすい
- コレステロール、中性脂肪が多い
- 目の下にクマができる
- 部分的に冷える
◆水たまり冷え
体に余分な水分がたまっているため、冷えるタイプです。
- 下半身が冷える
- むくみやすい
- 体が重だるい
- 関節が冷えてこわばる
- 手足のしびれ
- 軟便気味
- 水っぽい鼻水が出やすい
- 雨の日に体調を崩しやすい
- 車酔いしやすい
- 色白でぽっちゃりしている
各タイプの特徴と解消法
それではチェックリストで、ご自身の冷えタイプはわかりましたか?
ここでは各タイプの特徴や解消法を説明していきますね。
食べるとよい食材や、日々心がけたいことをなどを知ると
体の調子も変わってきますよ!
◆パワー不足冷え
疲労、睡眠不足、汗のかきすぎ、過度の食事制限、病気による体力の消耗、
強い薬の長期服用などが原因で「気」が弱っているため
体全体を温めるパワーが不足しているタイプです。
胃腸が弱っている場合は、胃腸を温めて丈夫にすることが
冷えとりのカギです。胃腸に負担をかけないよう
よく噛んで、腹八分目を心がけましょう!
冷たいものの一気飲みは冷えを作ってしまうため、
なるべく常温にしてゆっくり飲むようにしてください。
オススメ食材
胃腸の働きを高めて「気」を補う食材がオススメ!
玄米、クルミ、山芋、大豆、エビ、鶏肉
◆血不足冷え
長時間にわたるパソコンの使用や
携帯電話、テレビ画面の見過ぎによる目や脳の使い過ぎ、
偏食や少食、夜更かしなどが原因で血の量が不足したため、
体のすみずみまで栄養が行き渡らずに冷えているタイプです。
寒さの影響も受けやすく、冷たくなるのは主に手足の末端。
血を補う黒い食材(黒ゴマ、黒豆など)と
赤い食材(にんじん、赤身魚など)を積極的に摂りましょう!
オススメ食材
黒きくらげ、ほうれん草、黒砂糖
◆ストレス冷え
ストレスや緊張により自律神経のバランスが乱れ、
体温の調節や血液の流れがうまくいかなくなり冷えるタイプです。
改善するポイントはリラクゼーション!
まずは心と体を緩めてあげましょう。
ハーブやアロマの心地よい香りで神経の疲れを癒したり、
旅行やスポーツなどお気に入りの方法で気分転換するなど
こまめにストレス解消していきましょう!
オススメ食材
大葉、小松菜、ラッキョウ、ホワイトセロリ、柚子こしょう
◆ドロドロ血冷え
血の質が良くないため、血管の通りが悪くなり
血の流れが滞っている状態です。
新陳代謝がうまくいかないため、体のあちこちに老廃物がたまり
月経痛や更年期障害など婦人科系の大きなトラブルの原因にも。
ストレスや運動不足が重なると、ますます血の巡りが悪くなります。
同じ姿勢が続くときは、合間に
血行を良くするストレッチを心がけてください。
オススメ食材
しょうが、黒酢、ニンニク、玉ねぎ、青魚
◆水たまり冷え
体内の水分の巡りが悪くなり、余分な水がたまったために冷えるタイプです。
体に湿気がたまっている状態なので、雨の日や梅雨の時期になると
体が重だるく感じることもあります。
このタイプの人は、とにかく余分な水分を外に出すことが大事です!
ぬるめのお風呂にじっくりつかり汗をかく半身浴で
たまった水分を追い出しましょう!
オススメ食材
ハト麦、昆布、小豆、カボチャの種、金針菜
さいごに
いかがでしたでしょうか?
食事で体を変えるには、できるだけ毎日続けることがポイントです。
時間はかかりますが、体質から変えていくことで睡眠の質が良くなったり、
風邪をひきにくくなったりと冷え解消以上の効果が出てきますよ!
継続は力なり!一緒に健康になりましょう!!
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